ダンスは不思議なもので、やってみたい、ものではあるけれど、子供にやらせたいか?となると、やらせたくない、と言う意見もありますよね。
それは、主に、ストリートダンスについて言われる場合が多く、子供の興味と裏腹に、心配事が多く、ママさんたちは葛藤しているようです。
子供がダンスをやりたい!と言い出した時、あなたならどうしますか?
今回は、なぜダンスをやらせたくない親が多いのか、そんなとき、子供とどう向き合っていくのかを考えて解説していきます。
なぜ子供にダンスを習わせたくないの?
みなさんが抱える不安は、実際に声としても多く聞かれます。それはこういったもの。
ヒップホップみたいなダンスは習わせたくないなー。どうせダンスするなら日本舞踊かクラシックバレエとかがいい。#きこえタマゴ
— れど@仕事見つからん借金地獄💣️ (@wakuwaku_candy) 2017年9月12日
もう随分前の話なんやけどジムに通ってる時スタジオレッスンのヨガだったか受けて、帰る時にスタジオの前でキッズダンスの親たちが待ってるのね。子供と。
— ねるちゃん🌚🌝 (@nelunelu0809) 2017年3月27日
まぁーガラの悪いこと。子供はともかく親はDQN。うんこ座りで携帯触ってる。
私は子供にダンス習わせたくないと思った。
ダンスだけフューチャーして、持ち上げてる今の流れに畏怖を覚えるわ。
— 麻央 (@demolition_mao) 2017年2月2日
キッズにも教えてはるけど、うちなら絶対習わせたくない。
指導者って、ほんまに人格者じゃないとあかんと思うねんけど。
E-girlsを見る度に、自分の娘には絶対ダンスは習わせたくないなと思ってしまう。イーガルズ自体は嫌いじゃないけど。
— ららみお (@lalamio) 2013年12月13日
素行は案の定、ダンスを習わせたくない理由のトップに入りますね。そしてもう一つ、その他のソースから、「ダンスは将来の役に立たないから」という意見も比較的多く聞かれました。
ダンスのイメージは良くない
世間はまだまだ、ダンサー=不良、というイメージが残っていますよね。
教育の一環としてダンスが注目され始め、ダンサーたちの間でも素行に注目が集まっています。
では、実際、ダンサーはマナーが悪いのか?
ダンスのイベントでは、ごみ拾いの声掛けを行ったり、礼節までをレッスンとするダンススクールも、少しずつ増えてきました。
そんな中で、いつでも引き合いに出されるのは、大人の行動、なんですよね。
通路で子供がしゃべっていても注意しない。インストラクターは、親に対して、はじめましてで、タメ語口調。代講、休講も平気な顔。
ダンサーへの批判は、いつの時代も、子供ではなく大人に向けられているものです。
ダンスは将来役に立たない?
もう一つが、子供への投資という部分。ダンスって、職業につながらないし、スポ魂でもない。チームプレーが身につくわけでもない。
高いお金を払うなら、もっと別のものに、という意見もあるようです。
子どもにとってダンスは憧れ
ダンスを習わせたくない理由は、人それぞれあると思います。
そこで一番葛藤するのが、子供のやりたいことをやらせてあげるのがいいか?それとも、親がある程度、やって良いことをコントロールしてあげるのが良いか?ということではないかと思います。
子どもにとっては、ダンスってどんな風に映っているのでしょうか?
それを考えたときに、スポーツ選手とかって、子供ながらに目指したりもするけれど、ダンスはもっと身近にある「手の届く夢」なんですよね。
- 有名になりたい
- 目立ちたい
- ちやほやされたい
- カッコよくなりたい
子供ながらに持つ「夢」って、つまるところ、その世界で上手くなりたい!よりも、こんな感情が先にあるものなのかなと思います。自分もそうでしたしね。
だから、子供の夢は、流動的というのはよく言われますね。
夢=職業ではない?
大学生にもなれば、夢という言葉は、そのまま職業を指すものかと思います。でも、小学生、中学生くらいまでの夢は、そうとも限らない。
今は、夢を持っていない子供が多くて問題だ、何て言われます。
子供たちに将来なりたい職業が無いのではなく、子供たちに「希望」がないこと。
理想の自分を追いかける力がないこと。理想の自分を追いかけることの良さ、すばらしさ、すがすがしさを持つことが、夢を持つこと。
ダンスは、身近な、夢を見つけるためのロイター板にもなるんじゃないかな、ということです。
自分は、教員免許を取得しましたが、その時に、面接で課題になっていたテーマは、今でも覚えています。それは「生きる力」とは何か?
自分なりの生きる力を持っているか?が問われていたんですよね。大学生から社会人になるタイミングでそれを問われたときに、みんな必死に正解を探していました。
もちろん、模範的な回答は、指導教本のようなものの中にもあったかと思いますが、それは覚えていません。ですが、生きる力を考えることが、子供に教えるべき大きなテーマなんだろうなと思います。
東洋経済誌の一説で、一般社団法人教育デザインラボ代表理事の石田 勝紀先生は、子供の夢を守る上で大切なことを、このように言っています。
- 子どもの好奇心に対して制限を加えない
- 子どもの能力に限界をつくらない
- 勉強に関しては、失敗や間違いにフォーカスせず、「何が学べたか」にフォーカスする
たしかに教育において、親が子供をまもってやることは大切で、コントロールすべき部分もあるので悩ましいところですよね?
そこでもう一つ言いたいのは、お子さんがどのくらい成熟しているのか?教育で有名な言葉、みなさんも知っているかもしれません。
- 乳児はしっかり肌を離すな
- 幼児は肌を離せ手を離すな
- 少年は手を離せ目を離すな
- 青年は目を離せ心を離すな
ってやつです。お子さんは、どの時期にいるのか?今は、まだ自分の目の届くところに置いておくべきなのか。
もしその時期をもう過ぎているなら、子供を信じてあげることの方が、大切なことなのかもしれませんね。
まとめ
子供の成長は、目まぐるしく、逆に親の自分が子供に育てられているような感覚がある。
そんなときに思うことは、経験は違っても、お互い一人の人間だから。いつでも話して、触れ合って、いい関係でいれたらいいのではと思います。
ちなみに、エグザイルの事務所、LDHの経営するダンススクールEXPG、こういった、プロ志向を持っているスクールであれば、礼節までレッスンの一部に含まれていることは珍しくありません。
子供が本気であれば、こういったところを目指してみるのも、おすすめですよ。